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西郷南洲とその妻
2015年01月11日
「よお、クチャ介!」
「あ、西郷くんとラーラ姫」
「ちょっとお、あんた、あたしのこと、姫付けなんかで呼ばないでよ!」
「だって、そんな抱かれ方してたら、そう呼ばれたって致し方ないと思うよ、ぼくは」
「まあ、そういうなよ、クチャ介、今おれたち、記念写真をとってもらってる最中なんだ」
「ああ、最中か...おいらも最中食べたいなあ...」
「何言ってんのよ、”もなか”じゃないわよ、”さいちゅう”よ!」
「どっちだっていいだろ、最中は最中だ、餡子が入っててうまいんだ...」
「あたし、粒あん派!」
「おいらは、こしあんだー!」
「コリアンダー?そんな香辛料なんて、最中に入れないわよ!」
「むう...そんな風に決めつけるのは良くないと思うなっ」
「決めつけてるわけじゃないわよ、あんたってすぐかっとなるんだから...」
「トサカない鳥がトサカにくるとはこれいかに...」
「西郷くん、あんた面白くないから黙っててよ」
「つうか、トサカはないけど、おいらには立派な、それはそれは美しい羽があるぞ、ほら」
ばっ...
「わあ...クチャ介が羽を広げたとたん、サボテン森の植物たちがいっせいに花開いた!」
「おお、きれいだなあ...」
「ええ、ほんとうにきれい...」
「今がチャンス!さあ、シャッターを切りますよ!」
「えーっ、おいらの羽も見ておくれよーっ!」
「クチャ介さん、いいから、いいから、カメラの方見て、笑ってください」
「はい、チーズ!」
カシャ!
と、いうのが上の絵なんだけど、クチャ助ったらカメラの方、向いてないのよね...