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マンガ傑作選その21
2012年11月28日
「さようならの大仏」とか、「ごきげんよう緑素」とか、「ごめんなさい条秀樹」とか、小学校の頃はよく言っていたもんだ。
あと、ドッジボールの時、どういうわけか授業で習いたての言葉を叫びながらボールを投げるってのも流行っていた。
長けりゃ長いほど、難しけりゃ難しいほど威力があった。
「基本的人権の尊重ぉーっ!」と叫びながら投げると、ボールを受けた相手が今度は「平等院鳳凰堂ぅーっ!」とか「石綿付き金網ぃーっ!」とか叫んで投げ返した。
ところで小3のとき生徒会に出たら、何についてか忘れちゃったけど会議があった。
一人ひとり意見を言うことになり、自分の番がきたので立ち上がり、なんたらかんたら適当に言って座った。
と、同学年の利発と呼び声高い女子の〇〇が手を挙げて
「アジサカ君、もう少しグタイテキに言ってください」
と言った。
グタイテキーっ???
な、なんだろう、グタイテキって?
その時、”具体的”って言葉が何を意味するのか知らなかったので、
びっくりした。
あわわわ....と面食らい冷や汗を流しているか弱い10歳の少年を、
〇〇が正面から睨みつける。
校庭側の窓を背にした彼女のおかっぱ頭が、真っ黒なシルエットになり凄く恐ろしかった。
中学になる頃にはキャッカンテキに見ておれのほうが〇〇より勉強できるようになったけど、
その時感じた恐ろしさってのはいつまでも変わらない。
というわけで、小3のその放課後以来、
おかっぱ頭の女子には用心することにしている。