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マンガ傑作選その40
2013年01月23日
パリ住んでた時は80年代後半で日本人はあぶく銭いっぱい持ってたので、ヴィトンのバッグを現地で買って日本へ送って手数料をもらうっていう仕事を何回かした。
日本人が何個も買ったりすると不信がられるので、時々フランス人の友達に頼んだ。
普通のフランスの若者がヴィトンのバッグなんて手にすることなんてめったにない。
その日一緒に連れ立って行った女の子(パリの大学で日本語習ってる)は、初めて間近で見る高級バッグのその値段の高さにびっくりしてしまった。
それでモノグラム柄のバッグひとつ手に取ると店員さんに「革じゃなくてプラスチックなのになんでこんなに高いの?」と聞いてしまった。(実際はプラスチックではなくキャンバス地に塩化ビニールかぶせたものなんだけど...)
そうしたらその男の店員、顔色ひとつ変えず真顔で答えた。
「たしかにプラスチックだが、私たちのは上等なプラスチックだ」
そんな彼らのやりとりを傍で見てて、ううむ、フランス人ってやっぱおもろいよなーと思った。