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デジムナーその9
2013年06月17日
「こんにちは」
「あ、こんにちは」
「ここは、はじめてですか?」
「ええ」
「どうです、お気に召しました?」
「ええ、まあ...」
「めずらしい植物がいっぱいあるでしょう?」
「ええ...でも植物園だから、それは当然でしょう」
「は?つまり、あなたは、こういいたいのですか?”植物園にめずらしい植物があるのは当たり前”だと...」
「え、ええ、まあ....」
「じゃあ、動物園にはめずらしい動物がいるのが当たり前で、幼稚園にはめずらしい幼稚がいるのが当たり前っていう、そういうことですか?あなたがこのお口でおっしゃりたいのは...」
「うぐぐぐ、く、口を塞がないでくれえ...い、息が苦しい...」
「で、あなたの言い分だと、公園にはめずらしい公がいるってわけね?めずらしい公ってなんなのよ?わん公?エテ公?ポリ公?」
「うぐぐぐ...わ、わがりゅまじえん...」
「えっ、なに?」
「わ、わかりますえん...ご、ごめんなさい...」
「ふん、しょうもない男...」
「♪ラララー〜私は薔薇の花〜ルルルルー〜美しくって、棘いっぱい〜♪美しさには見とれていいわよどんな男も、お好きにどうぞ〜タリラッタタター〜♪でも、わたしがこの棘でさすのは一人前の男だけ〜棘の痛みをものともしない男だけ〜♪そうよ、つまりあなたじゃないのよ〜タリラリラララー〜さようなら〜♪」