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マンガ傑作選その42
2013年02月02日
ちょっとした知り合いの人からこのブログを見たというメールがあった。
小学校の娘さんが見て、とっても気にいってくれたそうだ。
「漫画と真面目な絵画が交互にでてくるのがまた、たまらなくよいようです」
とのことだった。
これには、おおーっ、と声をあげてしまった。
予期せぬ感想だったからだ。
絵と漫画をかわるがわる出すというやり方は、どちらも自分の仕事だし、どちらか一方だけではなく両方を、見た人に(叶うことなら)楽しんでもらいたいと思うからやっている。
そうやってると時々、絵について、またはマンガについて、あるいは両方についての感想が送られてくる。
「絵のことはよくわからんけど漫画はおもろいです!」
とか「絵も漫画もちょっぴりシュールでいかしてます」とか...
ところが、絵と漫画を交互に出すという、その提示の仕方”そのもの”が、面白いという感想ははじめてだった。
つまりこの小学生は、へんてこな漫画とまじめくさった絵画が共存しているという、その有り様、に心を引かれ面白がってくれている。
うーん、え、偉いっ!
「アジサカさんは、イラストレーターですか?それとも画家?」
「彼は賛成派?それとも反対派?」
「ぼくは〜主義だけどあなたは〜主義」
と、大人はなんかあったらとかくどこかに分類して安心したがる。
が、彼女は違う。
ひとりの人間が両極端な性質を併せ持っているという、そのこと自体を面白がっているのだ。
これはとっても健全な、人についての面白がり方だと思う。