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マンガ傑作選その131

2014年10月20日

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ベルギーにライオン印のデレーズっていうスーパーがあって、そこにイチョウのジュースが売ってあった。
瓶入りで、ラベルに銀杏の葉のイラストと、その学名である”ginkgo biloba ”っていう名が記されていた。
ベルギー住み始めてまもなく見つけて「へえ、珍しいな、どんな味がするんやろう?」と思って買って飲んだ。
けど、すぐにどんな味か忘れてしまった。
数ヶ月して件のスーパーへ行くと、またその瓶が目に留まったので「あれ、これって、どんな味だったけなあ...」と思ってまた買ってのんだ。
けど、しばらくしたら、また、どんな味か忘れてしまった。

うまいかまずいか、そんな、極々単純な印象さえ残さないのだ。
不思議な飲み物である。

そんなわけで、ベルギーにくらしてた4年の間、半年に一回くらいの割合で、計8回くらい買い求めて飲んだ。
別にTVコマーシャルとかでばんばん売り出さなくたって、こういう風に「あれ?これ、どんな味だっけ?」と思う人がある程度いて、一年に二本は買ってくれるので、この”ginkgo biloba ”ジュースの会社はかつがつやっていけるのだろう。
と、書きながらも、「ううむ、あれって、どんな味だったっけ...?」
けっこう飲みたくなってきたぞ...

azisakakoji

 
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