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マンガ傑作選その75

2013年05月31日

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一部でそこそこの人気らしい電髪セニョーラ!
その4です。

投稿者 azisaka : 07:27

今日の絵、その11

2013年05月30日

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「なんかさあ、おじさん。おじさんなのに、なんで目がぱっちりおっきいのー?」
「ええっ、そんなこと言われったってなあ...こりゃあ生まれつきだからなあ...」
「それで何か得したことある?」
「うん、ある。悪い人に見えないので人を騙しやすい」
「あーっ、うん、うん、言えてる、言えてる!」
「そうだよねーっ、それで君はまんまと騙されて、こんな森の奥まで連れて来られちゃったんだもんね」
「とほほほ...」
「”とほほほ...”ってさあ、君、知らない人とこんなとこに二人っきり、怖くないん?」
「うん。だって、おじさん、悪い人に見えないもの」
「だからさあ、これは目がおっきなせいだって...」
「ふーん」
「ほら、見てみなよ、左目の上のとこ、稲妻の形の傷とかあるじゃん」
「うん、気付いてた」
「それにさ、紅白のド派手な着物なんて着てるし...」
「それで?」
「だからーっ...なんか、普通と違うじゃん。すっごく怪しいじゃん」
「そうかなぁ...」
「えーっ、”そうかなぁ”って、そんなの困る」
「えっ、なんで、なんで?」
「あ、なんでだろう?」
「ったく、しっかりしてよー」
「ごめん...」
「で、あたしを、こんなとこに連れて来て何がしたかったわけ?」
「おお、大切なことを忘れてた...よし、もうそろそろいい頃だ...」
「...」
「あのさ」
「はい」
「空を見上げてごらんよ」

ピカッ

「わぁ...」

「これを君に見せたかったのさ」

男の名は板稲妻三郎、女の子の名は神菜リンコ。
ふたりは協力して雷電力発電所を作るのでした。

投稿者 azisaka : 06:28

DOCLOLA(その3)

2013年05月29日

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投稿者 azisaka : 07:12

デジムナーその6

2013年05月28日

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先日、道を歩いていたら「夢カフェアパート」という看板にでくわした。
一瞬、わけがわかんなくなって、少し目眩がした。
これは一体全体、アパートなのか、カフェなのか、はたまた夢なのか...

気を取り直し、注意してみると看板の脇には、2階建ての小さなアパートらしきものが建っている。
ううむ...
おお、そうか、そうだっ!
つまり、こういうことだろう。

「ほんとうは、カフェをやるのが夢だった人が、それが叶わず、しかたなくアパート経営をやっている」

いや、待てよ...
「カフェをするのが夢である人たち専用のアパート」かな?
それとも、
「”夢カフェ”という喫茶店の従業員が寝泊まりするアパート」かもしれない...

ううむ、やっぱり最初の考えが妥当だろう。
と、すると、これは使えるぞ!

夢リゾートホテル民宿
夢料亭コンビニ
夢ブティック八百屋
...

むろん、場合によっちゃあ、夢八百屋ブティックとか夢アパートカフェとかもあるだろう。

あ、人とかにも使えるな。
さしずめおれは、

夢いっぱしの画家まあまあの画家(笑)

投稿者 azisaka : 15:03

マンガ傑作選その74

2013年05月27日

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投稿者 azisaka : 06:26

今日の絵、その10

2013年05月23日

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ヨーロッパの取り柄のひとつって、夏、夜の帳がゆっくりゆっくり時間をかけて下りてくるところですよね。
幸せも不幸せも、たいていあの時間帯、あの光の中で育まれるという気がする。

でもって、光といえば、イングマール・ベイルマンが若い頃撮った「不良少女モニカ」っていう映画を思い出す。
ずいぶん前、パリの小さな映画館で見た。
恋人達が戯れるスエーデンの多島海、初夏の光がおそろしくきれいやったなあ...

「不良少女モニカ」

悲しいかな、フィルムではないデジタル画面じゃ、おそろしさもきれいさも、半分になっちゃうけど。

投稿者 azisaka : 06:37

マンガ傑作選その73

2013年05月21日

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投稿者 azisaka : 07:42

赤い金槌の料理本

2013年05月18日

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パリに暮らしてた頃の同居人は、こころに思った事はすなわち外に出さないと仕様がないという、パリっとした(”新しい”または”立派”っていう意味ではなくて、”パリ育ち”という意)人間であったので、油断してるとしばしば「あわわわ。。。」とたじろいでしまうようなことを唐突に云われたりしたもんだ。
その日、いつものように絵を描いてると、「見て」といって、新聞みたいなもんを渡された。
見ると、新聞だった。
しかしそれはル・モンドでもリベラシオンでもなくて、日本語の新聞、パリで月に一回発刊されてる日本人向けのちいさな新聞だった。

「あなた九州の情報誌にエッセイ書いてたでしょう?この新聞にも何か記事、書かせてもらいなさいよ。そしたらちょっとは生活の足しになるかもしれない」

たまにバイトをする以外、のんきに(そうではないが、そう見えなくもない)絵ばかり描いているような男は、毎日、大学に通い、四苦八苦してレポートを書き、週の半分は夕方から朝までディスコで働く女には、こういう場合、立場上逆らえなかった。

ということで、(望みは薄そうだし気は進まないんだけど)以前書いた文章を切り抜いたものを集めて新聞社(ってほど大げさなもんじゃ全然ないんだけど)に持って行くことにした。

持って行くと、そこで働いてる、道場でいうと師範代みたいな強面の男が出て来た。
ちょっとびびった。
男は、ちょこざいなやつが来たなあといった体(てい)で椅子を勧めると、自分も向かいに座り、早速読みはじめた。
そうして、ささっと一気に読んでしまうと「あー、いいねえ、じゃあ、今度何か書いてみなよ」とにこにこ顔でいった。

その男が、マコトさんだ。
「アニキいいーっ」と呼ぶような年上の男が今までの人生で何人かいるけど、そのひとりである。

出逢った当時で40歳前後じゃなかったろうか...とっても魅力的な、秋田のなまはげを温和にしたような容貌をしていて(褒め言葉になってないけど)、聞くところによれば新潟の出身ということだった。
(北の日本海側にはこんな顔の生きものが多いのだろうか...)
とはいっても、その時はすでに新潟に暮らした時間よりパリに住んでる時間が長いみたいだった。

いろんなこと知っててたくさん話しをしてくれるのだが、そこいらへんのインテリと違って、その内容にはいつも土がついていた。
”土がついてた”っていったってむろん、相撲で負けた話しを好んでしてるっていうのじゃない。
はなすことがしっかりと日常や経験に根ざしており、赤くて濃い血が通っていた、ということだ。

たとえば、雑誌などででフェラ・クティのこと読むとする。
そこにはたいてい、「ナイジェリアのミュージシャンで黒人解放運動家、アフロ・ビートの創始者として有名である。そのディスコグラフィーは...」ってなことが書いてあるのが常だ。

けど、マコトさんがはなすとこうなる。

「こうじくん、ほらこれ見てごらんよ、すごいだろー!」
(見た事ないようなフェラのアルバムを一枚を差し出す)
「わあ、いかしたジャケットですねー」
「よく、見てみなーっ」
「は、はい...」
「サックス吹きながら彼の乳首、ピーンとおっ立ってるやろう!」
「えっ、乳首?」
「そうっ!こうでなくちゃ、いかんよ...これが、アフロ・ビートさ!」

男の乳首について長く語ったというのは後にも先にもこの時だけだ。
(つうか、たいていは、一生に一度も話さないんじゃなかろうか...)

さらに音楽のはなしを続けるなら...

「こうじくん、サックス奏者をうんちに例えるとする」
「えーっ、うんちにですか?」
「うん、まず、阿部薫。これはピーピーキュルキュル、下痢だな」
「はははは...」
「コルトレーンはあれは便秘だ。”うーん、うーん”て懸命に絞り出す感じ」
「た、たしかに」
「で、もって、ソニー・ロリンズ!あれは健康な子供のうんちだ。ぶっといやつが、どんどん出てくる」
「おおー」

と、こんな感じの会話がずんずん続く。
会話っちゅうか、マコトさんが怒濤のごとくまくしたてるあれやこれやに、こちらは「おおーっ」とか、「ひゃあー」とか合いの手をはさむだけだ。

で、マコトさん、新聞の編集やってるが、ジャズドラムもドカドカたたく。
ちょっとした趣味っていうんじゃなくて、セミプロで、パリ在住のトランペッター沖至といっしょに組んで演奏したり、別にCDも出している。
何度かライブ見に行ったけど、そりゃあ、すごい。
佳境になると浪曲みたいなやつを唸りながらたたくのだ。
それがなんともエモーショナルで「ひとり天井桟敷」とか「ワンマン状況劇場」とか勝手に心で呼んでいた。

さらに追い打ちをかけるなら、料理の腕もすごい。
あるものでささっとも作れば、時間をかけてじっくりも作る。
旬の素材もつかえば、缶詰や冷凍物もつかう。
健康に良さそうなの、悪そうなの、あんまし気にしない。
和洋中、アラブ、アフリカ、インドに南米...
いろんなとこの料理を自分独自にアレンジして料理する。

そいでもって、件の新聞に料理のレシピを連載してたんだけど、これがいいっ。
誰かさんみたいに見栄えのいい写真とおしゃれな文章でちんたら紹介するのではないし、かといって、”あれが何グラムで、これが何グラム...”といった、かしこまったものでもない。
手描きのシンプルなイラストだけ付けて、歯切れのいい文章でタタタタターッと綴る。

例えば、”魚を使ったタルタル”

「最近レストランで前菜として流行っているのが魚を使ったタルタル。魚はタイやスズキやサケなど。生で食べるのだから活きがよい魚を使いたい。養殖ものなら赤ラベルlabel rougeがおすすめ。下ろしたら、中骨を毛抜きなどを使って慎重に取り除き、冷蔵庫で冷たくしておく。
 エシャロット適量(多めがうまい)を細かくみじん切りにする。ショウガとかバジリコとかアネットとかチャービルとか好みのハーブやスパイスを、おろしたり、みじんに切ったりする。冷蔵庫から魚のおろし身を取り出し、包丁で切るようにたたいて、エシャロット、ハーブ類をフォークを使って混ぜ入れ、塩、コショウで味を調える。これを冷たくしておいた皿にこんもりと盛り付け、脇に、みじんに切ったシブレットをのせたフレッシュチーズ、オリーブ油、ルッコラ菜などのサラダを添える。」(真)

ねーっ、かっちょいいやろーっ?
のっけからアクセル全開、タルタルでもタラタラしない太宰ばりのスピード感!
文章の活きがいいのだ。
よしんば料理作んなくても、ただの読み物としても面白い。

で、このレシピの連載、あまりにいいので以前、日本の出版社から単行本になって出版された。
何冊か買って友人らに送り、自分も台所に置いて事あるごとにめくっていた。
けど、残念ながら引っ越しを繰り返すうち、なくしてしまった。

絶版になって久しく、「ああ、マコトさんのあの本があったらなあ」と思い出すことしばしばだったんだけど、な、な、ナント(の勅令)、新たな装丁で再版されることになったそうだ。
    ↓
「パリっ子の食卓 ---フランスのふつうの家庭料理のレシピノート」 佐藤真

ところで、マコトさんがドラムを叩くトリオの名前は、MARTEAU ROUGE。
和訳すると”赤いハンマー”、
プロレタリアートの象徴だ。

彼が親しみを込めて”パリっ子”と呼ぶこの都市の生活者は、日本のファッション雑誌に登場するような、おしゃれでスノッブスノッブした”パリジャン”や”パリジェンヌ”とは趣を異にするように思える。

どちらかというと貧しい部類、油臭くて埃にまみれた”労働者”だ。
そんな彼らが日がな一日額に汗して働いた後、すっかり空いた胃袋を満たすような料理、
そのレシピ本がこれである。

「えーっ、違うよ、こうじくん、おれ、そんな汗臭いの嫌いだって。俺のいう”パリっ子”っていうのはさあ....」

と、いうことで、マコトさんの話しの続きが聞きたかったら、この本、ぜひ買って読んでみてください。
すごく、味わい深い本です。


投稿者 azisaka : 07:25

今日の絵、その9

2013年05月16日

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「何やってんの?」
「ひょい松君をまってんの」
「ふーん。で、君、カメラマン?」
「あ、これ?これはお弁当箱よ」
「ほら」
「わあ、なんと、レンズのとこに茶碗蒸しが...」
「うふふ、そしてね、ほら」
「おお、本体のとこにはちらし寿司...わあ、三つ葉と絹さやの緑がきれいだねえ」
「ということは、お吸い物はやっぱり、その漆塗りの腕輪の中に入ってるのかな?」
「あはは、違うわよ、腕輪の中に入ってるのは、デザートの抹茶アイスよ」
「なあんだ、そうか」
「お吸い物はここよ」

「うひゃあ、マッシュルームカットの頭の中に、松茸のお吸いものがーっ!」

投稿者 azisaka : 09:26

マンガ傑作選その72

2013年05月15日

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10年くらい前、まだベルギーに住んでた頃、パリからちょっと北上したとこにあるオーヴェルへ、ゴッホの墓参りに行った。

行くと墓地の一番奥の方、白くて小さな石の板が2枚、並んでちょこんと立っていた。
それがゴッホと弟テオの墓だった。

それはほんとに、石ころがふたつ、ただ置いてあるみたい、
まるで以前目にした沖縄は久高島の御嶽(うたき)のようだった。
記念写真をとカメラを携えていったものの、シャッターを押すことができなかった。

墓にはそれを覆うように、蔦が生い繁っていた。
「すみません」と手を合わせ、そっとその蔦の葉を一枚貰い受けてきた。
まことに身勝手ながら、お守りにするためだ。

今もずっと財布の中に入っている。

投稿者 azisaka : 08:38

デジムナーその5

2013年05月14日

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「美の感情、感動の中で、いちばん大切なのは悲しみで、それは哭くことによってのみ表される」っていう風なことを棟方志功がどっかのインタビューでいってたのを思い出したので描いてみた、にしてはへんてこでしょぼいイラストなんですけど、のっけてみました、すみません。

投稿者 azisaka : 07:02

マンガ傑作選その71

2013年05月13日

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えー、また電髪ーっ?
すみません、また電髪です。

最初はうざかったのに、だんだん愛着が湧いてきて、しまいには姿を見かけないとなんだか寂しくなっちゃうものってありますよね。
そのものより、それと過ごした時間が大切ってやつです。
「あー、うちの旦那だーっ!」

あ、むろん逆の場合もそれと同じくらいあると思います。

投稿者 azisaka : 06:06

マンガ傑作選その70

2013年05月12日

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「電髪セニョーラ!」その2です。

投稿者 azisaka : 07:12

マンガ傑作選その69

2013年05月11日

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今回は60歳前後の女性の逞しさをリリカルに描いてほんの一部で好評だと小耳に挟んだ微かな記憶があるようでないような、そんな連載、その名も「電髪セニョーラ!」
そのちょっと栄えある第一回目です。

投稿者 azisaka : 08:11

DOCLOLA(その2)

2013年05月10日

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4月が誕生日だ。
なので勝手ながら自分に贈りものをした。
前々から欲しかった「宮本常一 写真・日記集成 全2巻・別巻1」だ。
なんと、6万円もする。
「それじゃあ、いくらなんでも手が出らん」と思ってたら、状態のいい古書が4万で見つかった。
注文したらすぐに届いた。
重い。

宮本は民俗学者。
戦前、戦後の日本各地を訪ね歩き、そこで見聞した人々の歴史や文化を膨大な記録に残している。
ページをめくると、とっても驚いたことに、自分が生まれた日のちょうどひと月後、その誕生をまるで言祝ぐように宮本は佐世保に来ていた。
佐世保の朝市の写真を撮っている。

母はひょっとしたらその日、生後一ヶ月の赤子を抱え、朝市に買い出しに行ったかもしれない。
宮本は、その生まれたての頭を撫でたかもしれない。
その可能性は、けっしてゼロではない。
それでかなりうれしくなった。

と、同時に「宮本が歩いたところを地図に落とすと日本地図が真っ赤になる」といわれるほど日本全国をくまなく歩いた彼が、”ほんとうに”、くまなく、毎日、歩いていたのだなあ、ということを我がこととして実感した。
それでかなり感動した。

投稿者 azisaka : 14:50

今日の絵、その8

2013年05月09日

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「誰だっ、おまえは!」
「わわわ...へんてこなぬいぐるみがしゃべってる!」
「失礼ね、マロちゃんは、ぬいぐるみじゃないわよ」
「ぎゃあ、今度は巨人の女がしゃべりだしたーっ!」
「つうか、おまえが小人なんだろう、新種の妖精か何かか?」
「おれが、妖精にみえるかよ!どう見たって成人男子だろう」
「でも、あなた、胸のその蛇の刺青、それってアイヌのものじゃない?」
「あー、そうかおまえ、さてはコロポックルだな」
「ふふふ、そのとおりだっ、お前ら我らの神聖な蛇の森に無断で侵入したな」
「きゃあー、蛇いいいーっ、きゃあああーっ」
「あれ、ルミ、蛇嫌いだったん?」
「あたし、にょろぬる系、駄目なのよねーっ」
「ふーん、おれ、どっちかってったら好きだなー。前、ヤモリとか飼ってたし...」
「へーっ意外。マロちゃんにそんな趣味があったんだーっ」
「まあね、ちなみにうさぎとか文鳥も飼ってたよ」
「わあ、あたし文鳥だったら飼ってみたいって思ってたんだー、いいな、いいなー」
「おらおらおらーっ、そこのふたり、なに呑気に話してんだよ。ここは、蛇神様の森なんだぞ、おまえら畏敬の念ってもんがないのかよ」
「あ、ごめん、ごめん」
「ねえ、ねえ、蛇の神様ってアイヌの言葉で何ていうの?」
「ホヤウカムイだ」
「ホヤウカムイ?」
「わあ、素敵な名前ね」
「うん、いい響きだ」
「おお、ありがとう」
「カムイは神様のことなんで、ホヤウが蛇のことか...」
「そ、その通り。けど、おまえ、よく知ってんな」
「へへへ、カムイ伝はおれの一番好きなマンガだからな」
「あー、あれはいいよなー」
「えーっ、お前、小人なのにマンガとか読むのか?」
「つうか、ぬいぐるみが読むほうがどう見たってもっと変だろ!」
「マロちゃんはぬいぐるみじゃないって!」
「黙れ、でか女ーっ!」
「あーっ、おまえ、女の子に失礼だぞ」
「何だと、偉そうに、おまえこそ女性の頭の上に乗っかったりして失礼じゃないかーっ」
「マロちゃんはいいのよーっ!」
「だいいたい、そのマロちゃんて名前がしょぼいぜ」
「ううむ、こいつ、ばかにしたなぁ」
「ばかにしてなんかいませんよーっ、あっかんべーっ」
「こいつう、やるかーっ!」
「おうよ、のぞむところだーっ!」
「きゃあ、けんかはやめてよーっ...」


「みな、静かにしろ」

「わわわわわ.....」

「ホヤウカムイ様だ!」

投稿者 azisaka : 07:49

デジムナーその4

2013年05月08日

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今回のイラストは、友達が始めるお店のために描いたものです。
ちょっぴり予定が変わっちゃって採用されなかったので、この場にすらっと登場。

投稿者 azisaka : 06:11

マンガ傑作選その69

2013年05月07日

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投稿者 azisaka : 20:21

マンガ傑作選その68

2013年05月06日

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先月、花見をしてたときの会話。

「なんね、あんた名刺ももっとらんとね、それじゃあ、商売にならんやろ?」

「だって姐さん、名刺を交換するような人って、友達とかにはなりたくないような人が多いじゃないですか?」

「ははは...でもあんた、友達になりたくなるような人ってのは、たいてい貧乏で、あんたの絵なんて買ってはくれんやろう」

「ぎょえっ...た、たしかに...」

「だったら、やっぱ、名刺のひとつくらいつくっとかんと」

「は、はい」

ということで、20年ぶりに名刺、つくろうかなと思ってる晩春です。

投稿者 azisaka : 00:07

今日の絵、その7

2013年05月04日

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今回の絵は数年前に描いたのを、描きなおしたやつです。

ところで、いよいよ明日のお昼、孫崎享さんと山田正彦さんの講演が福岡は中央区の赤坂で行われます。
今まで組織的な活動なんてしたことのない、いわば”シロウト”の人間(ほとんどが女性)が「こりゃあ、私らも何かせんといかんやろう」ということで集まり企画したものです。
こういうのやるの初めてなので、なかなか人集めに苦心してる様子です。

と、いうことで、さして大切な用事がない方は、ぜひひょろっとお越し下さい。
お願いします。

詳細は以下の通りです。


ナルホド!の連続、少し笑えて、かなりためになる

TPP そら、なんね? トーク

ベストセラー『戦後史の正体』の著者・孫崎亨氏が語る、ニッポンの過去と未来

弁護士・元農林水産大臣 山田正彦氏も参戦!
TV・新聞ではわからないアレやコレや、何でも喋ります!

すったもんだの末、いよいよTPP参加が現実に…。賛成?反対?と言われても
「農業の問題やろ?」「輸入品が安くなるげな?」「参加したら、どげないいことのあると?」「で、TPPって何?」
新聞読んでもTV見ても、ようわからん!そら、なんね?
と言うひとは、ぜひ!この二人の話を聞いてみて。
TPPから見えてくる身近な問題からニッポンの未来まで大いに語ります。

●とき:2013.5.5祝 13:30開場・14:00〜16:30
●ところ:福岡市中央市民センター(下記開催場所も確認下さい)
交通手段  (地下鉄)空港線「赤坂駅」2番出口を出て、赤坂西の交差点を左折して南へ徒歩5分
(バス) 明治通り赤坂門バス停より、赤坂西の交差点を南へ徒歩5分
(バス)警固町バス停より徒歩3分

※18:00よりゲスト参加の懇親会もご用意いたしました
※【託児あり】料金500円 右下のお知らせ欄もご確認下さい

第一部/孫崎氏講演
テーマ:どうする!?[マスコミが報道しない]日本の崖っぷち!

第二部/山田正彦氏講演
テーマ:TPPでどうなる?私たちの暮らし 〜ウマイ牛丼50円!のマズイ話〜

第三部/質疑応答

【会費】
こくちーずによる事前申込:1,000円(税込)
当日料金:1,200円(税込)
当日会場へ直接お越しください。

投稿者 azisaka : 11:39

マンガ傑作選その67

2013年05月03日

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えいごっ、は大学時代、塾で中坊相手に教えたりしてたので、そこそこはできていたのだと思う。

が、卒業してパリに暮らし始めたらだんだんにへたっぴいになってきた。
日常いつも聞いて話すフランス語が、あまり使う機会のない英語の能力を削りとっていったのだ。

つまり、自分の母国語以外の言葉=フランス語っていう具合になってしまった。
おかげで、たまに旅行や仕事とかで英語を話すときには、まずフランス語の言い回しを思いついて、それを英語に置き換えるっていう作業をやんないといけなかったりした。

しかし、今ではそれさえもほとんどできなくなった。
だって、今の暮らし、英語話す必要がないのだから仕方ない。

一方、フランス語のほうはまだまだ少しはいける。
ひとつには福岡に何人かフランス人の友達がいて、彼らとたまに会って話す機会があるからだ。
もうひとつは計8年近くフランス語圏に暮らしたので、フランス語でものごとを考えるようなとこが残っているからだと思う。

とはいっても、単語なんてどんどん忘れちゃってるし、以前はけっこう聞き取れてた仏語のニュースや映画も今ではてんでわかんなくなってしまった。


ところで、去年の夏、実家に帰省してる時、フランスの友人からたまたま電話がかかってきた。
久しぶりだったので数十分フランス語で会話をした。
母がそれを聞いていた。

「あんたー、すごかねー、フランス語、忘れとらんねー、よう話しきるねーっ」

「いやあ、そがんことなかけん、だってさー、だらだら話しとったけど、つまらん日常の事やけんね。ちょっと難しか、政治とか、そんなんになると全然だめやもん」

「あらー、そりゃいけんよう、もったいなかよー、忘れんごとしとかんば、せっかく上手に話しよったっちゃけん、また勉強しいよ」

「えーっ、よかよーっ、だっていらんもん」

「いらんって、でもほら、あんた、またパリで個展とかすることになったら、フランス語話せたが役に立つやろー」

「まあ、そりゃあちょっとは役に立つかもしれんばってん、そんな時間あったら絵を描いとった方がよかよ。絵をさ、見せたり売ったりすんのにはフランス語とか英語とか必要かもしれんけど、絵を描くこと自体には全く必要じゃなかけんね、日本語だけあればいいけんね」

「なんねー、あんた、またかっちょぶってーっ」

「ほらほら、テレビとかに職人さんとか伝統工芸の何とかさんとか出てこらすやん」

「うん」

「あがん、ものをつくる人たちってさ、たいてい黙って仕事して、ペラペラ外国語とかしゃべらんやろう?」

「ああ、まあ、そりゃあそうやけど...でもやっぱり話せんより話せたがいいやろう」

「まあね...たぶんさ、必要になったらまた自然と話すようになるちゃないやろか。でも、今はいらんもん」

「はーっ、わたしゃ、ようわからんっ、佐世保弁しかはなさんけんねっ」

「それで不自由しとらんやろ?見たところけっこう幸せに暮らしとるやん」

「あはははは...」

投稿者 azisaka : 07:30

DOCLOLA(その1)

2013年05月02日

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パッパカパパパン、ガランガラン、ドコンドコン、ピーヒョロロン、ギュルルルル、チリチリチリリン...
さて今回のイラストは前回がけっこう濃かったので、ここはバランスをとらんとまずいぞ、と鳴りもの入りで始まった新シリーズ・DOCLOLA(ドクローラ)、その第一回目です。

これだったらTシャツにプリントしても、それほど変じゃないやろう、たぶん...

投稿者 azisaka : 13:01

今日の絵、その6

2013年05月01日

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一部で好評の「神話伝説シリーズ」の中の、そのまたほんの一隅で好評(だったらいいのになあ...)の「禁断の花を摘んだがために天地が怒ってしまったシリーズ」のその3です。

メンズエステのポスターとか、健康食品のパッケージとか、愛は地球を救うのTシャツとか、そんなのに誰か使ってくんないかな...(笑)

投稿者 azisaka : 05:48